中古戸建てのリノベーションで後悔……ありがち失敗事例5選

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新築より安く購入できる中古戸建は、自分の家を持ちたい人にとって価格面で大きなメリットです。しかし何も手を加えずに住めることは稀で、何かしらのリノベーションが必要になることがほとんど。

築年数が経っていると、思わぬ箇所を修理せざるを得なくなったりして、結局新築住宅を購入するのと同じくらいお金がかかってしまうこともあります。そこでこちらの記事では、中古戸建てのリノベーションでありがちな失敗例をまとめて5つご紹介。

物件を購入するときの注目点や後悔しないための大切なポイントを参考にして、より賢く中古戸建てをリノベーションしましょう。

下地・配管がボロボロだった

いざ中古戸建てを解体してみると、下地の部分や配管がボロボロだったということがよくあります。壁紙や床材などの内装材が新しいと見落としがちですが、下地や配管に劣化があると、安心して住むことはできません。

下地がボロボロだったりヒビが入っているということは、建っている地盤が弱くて建物が傾いている可能性も。特に地盤調査が建築基準法で義務付けられる平成12年(2000年)以前の住宅では、弱い地盤の上に建てられている建物も見受けられます。
今は何ともなくても、地震など何かのきっかけで地盤が緩み、建物が傾いたり歪んだりして壁や基礎部分がひび割れてしまいます。最後には建物自体が沈下する恐れもあるため、危険です。

また配管がボロボロだと、水漏れやつまりの原因に。思わぬ箇所から水漏れがしたり、お風呂の排水が逆流してきてしまったりという症状に現れます。配管は床下や壁の中、天井裏など、家の中をまるで血管のように走っています。中古戸建てを購入して配管を交換していないまま住んでいると、ボロボロになった配管のどこから水が漏れてきてもおかしくありません。
特に築20年~30年以上経っている建物は、配管もそれだけ劣化しています。中古戸建てを購入するときは、目に見える部分だけでなく、下地や配管の状態もチェックする必要があるのです。

建物の状態が予想より悪かった

中古戸建てを購入してみたら、建物の基礎や構造部分の状態が思ったより悪かったという失敗例があります。建物と地盤とを固定する基礎部分や屋根、床下、外壁といった構造部分は、下地や配管同様チェックするのが難しい場所です。

しかしシロアリ被害によって床下が腐食していたり、雨漏りで屋根や外壁の腐食が進んでいたりすると、建物の耐久性や耐震性が著しく低くなってしまいます。
安心して暮らしを送るには、建物の定期的なメンテナンスは欠かせません。基本は10年ごとに補修やメンテナンスをすべきですが、中古で購入した戸建て住宅は、今までどのようなメンテナンスを行っていたかのチェックが必要です。

仲介している不動産業者に尋ねると、過去の修繕履歴が分かる場合があります。ただ、修繕したという事実が分かっても、どんな材料を使用していたかまでは分からないことがほとんど。20年前に屋根を塗りなおしたという履歴があるものの、使用している塗料の耐用年数が10年程度だったというケースも考えられます。中古戸建てを購入する場合は、専門家に基礎や構造部分の状態もしっかりと見てもらいましょう。

思わぬ改修費用がかかってしまった

家の設備関係に、思わぬ回収費用がかかってしまったという失敗例があります。中古戸建ては、給湯器や換気扇、エアコンやベランダの防水などの基本性能が低いことが多いため。まだ使えそうだからとそのままにしておくと、後でトラブルの原因になる可能性が高いでしょう。

給湯器や換気扇、エアコンの寿命は10年~15年前後、屋根やベランダ防水の寿命は10年~20年前後と言われています。20年前に建てられてから、一度も設備のメンテナンスをしていない住宅では、設備関係が寿命を迎えている可能性も。

特に給湯設備や換気設備は、実際に住み始めてみないと修理や交換が必要だったことが分かりません
給湯器や換気扇といった建物の性能を向上させるリフォームには費用がかかり、見た目もあまり変わらないことから後回しにされがちですが、快適に暮らすためには、これらのリフォームが欠かせないのです。

メンテナンスにかけられる予算の都合もありますが、すでに故障していたり交換時期が近いものはなるべく交換し、そのまま使い続ける場合は、いざというときに備えてメンテナンス費用を準備しておくことをおすすめします。

断熱対策が甘かった

中古戸建てを購入し、いざ引っ越して住み始めてみると断熱性の低さに驚くことがあります。特に断熱性能の高いRC造のマンションから中古戸建てに引っ越すと、そう感じて後悔する人が多いようです。

住宅の断熱性能の新基準は1999年に改正され、2003年以降に建築された新築住宅には、24時間換気システムが義務付けられています。逆に言うと1999年以前に建築された住宅には、今ほどの断熱性能は期待できないことになります。
また古い住宅は窓枠が歪んでいたり、サッシ窓の立て付けが悪かったりして、隙間風が吹き込んでくる場合も。夏はエアコンの利きが悪くなかなか涼しくならず、冬は隙間風や底冷えのために体調を崩す心配があります。

また換気システムがついていない住宅や複層ガラス、二重サッシでない窓には、結露が発生する可能性も。結露は湿気を含んだ暖かい室内の空気が、窓ガラスなどを挟んで戸外の冷たい空気に触れることから発生します。結露を放っておくと、窓枠の腐食やカビの原因に。

1999年以前に建てられた住宅を購入する場合は、壁や床、天井に断熱材が入っているか、窓の立て付けや隙間風の有無などをしっかりチェックしましょう。自治体によっては、住宅の断熱性能向上リフォームに補助金を出しているところも。そのような補助金制度を活用するという方法もあります。

自由にリノベーションできなかった

購入した住宅の構造によっては、自由にリノベーションできないという不満が出てきます。住宅の構造には、次のような種類があります。

構造

種類・工法

木造

木造軸組み工法(在来工法)・2×4(ツーバイフォー)工法・プレハブ工法

鉄構造

軽量鉄骨・重量鉄骨

鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート(RC)造・鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)造・コンクリートブロック造

このうち、鉄骨造や鉄筋コンクリート造は躯体壁の場合、間取り変更に制限があり、リノベーションに費用がかさむのがデメリットです。また木造でもツーバイフォー工法やプレハブ工法は、耐力壁と呼ばれている壁で建物を支える仕組みになっているため、壁を壊すリノベーションはできない可能性が高いです。

その点在来工法と呼ばれる木造軸組工法は、壁を取って部屋を一つにしたり、壁に窓を新設することもしやすいのが特徴です。現状のままで全くリノベーションする予定がないという場合は、構造にこだわる必要はありませんが、住みやすくするためのリノベーションを考えている方は、在来工法の中古戸建てを選ぶことをおすすめします。

中古戸建てのリノベーションで後悔しないために

中古戸建ては築年数や間取りをはじめ、劣化状態や立地など、一つとして同じものがありません。また素人が見ただけでは分からない落とし穴が潜んでいる可能性もあるため、物件選びやリノベーションのプランニングは慎重にしたいものです。

さらに住宅のリノベーションは新築工事と違って、物件ごとに異なる劣化状況に応じて、臨機応変な対応や専門的な技術、豊富な経験が求められます。不動産業者から物件を購入し、そのあとでリノベーションできる業者を探して工事をする方法だと、希望のリノベーションプランを実現できない可能性があります。
また実際に住んでから住宅の不具合を発見し、思いがけない費用がかかってしまう場合もあるため、購入前の調査や確認は、建物のプロに依頼した方がよいでしょう。

このような理由から、中古戸建てのリノベーションで後悔しないためには、物件選びから建物のリノベーションまでトータルで任せられる、ワンストップ型のリノベーション会社に依頼することをおすすめします。
ワンストップ型のリノベ会社なら、リノベーションの知識を持った専門家が物件選びをサポート。希望のリノベーションプランに合った物件を探してくれます。
また元々リノベーションの予定がなかった方でも、思わぬ建物の劣化や設備の不具合などを避けるためには、不動産と建築の両方の知識がある会社に任せた方が安心です。

その点ひかリノベはマンションだけでなく、中古戸建てにも強いワンストップ型リノベーション会社として、多くのお客様の物件購入からリノベーションまでをトータルでサポートしてきました。デザイン力もに定評のある当社に任せていただければ、後悔しない物件選びはもちろん、施主様の希望に沿ったデザインや間取りに仕上げることも可能です。

中古戸建ての購入とリノベーションを検討中なら、ワンストップでサービスを提供できるひかリノベにお任せください。現在、ひかリノベのサービス概要をまとめたパンフレットと施工事例集のPDFデータを無料で配布中です。下記ダウンロードボタンより、どうぞお気軽にご覧ください。

記事監修

三浦 英樹(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの有資格者。中古不動産購入からリノベーションの設計・施工、インテリアコーディネートまでワンストップで理想の住まいを提供する『ひかリノベ』代表。「住宅は立地や景観、環境のよい『場所』で選び、購入と同時にリフォームやリノベーションを施すことで、自分らしい暮らしをリーズナブルに取得することが可能となります。住宅ローンの返済に縛られることのない、豊かなライフプランの実現を、家探し、家づくりを通じてサポートいたします」

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