リノベーションの意味を徹底解明!どんな人におススメか?

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あなたは、リノベーションの意味をご存知ですか?

そもそもリノベーションを知らないという方もいらっしゃるでしょうし、また、家のデザインを格好良くすることだと考えている方もいらっしゃるでしょう。

近年では、自分らしい住まいを実現するためにリノベーション住宅を選ぶ方も増えていて、住まいの1つの選択肢として定着しつつあります。

リクルート・住まいカンパニーの「リノベーション・DIYに関する意識調査」(2014年)によると、リノベーションを検討すると答えた方が67.9%に上っており、既存住宅(ストック住宅)の活用に力を入れる国の政策もあって、リノベーション住宅がますます広がっていくことが予想されます。

この記事ではリノベーションの意味をお伝えするとともに、リノベーションをするとどうなるか、どんな人におススメなのかもお伝えします。

リノベーションの意味を知り、自分に向いているか判断できますので、是非読んでみてください。

1.リノベーションという言葉の意味

リノベーションという言葉の意味は、リフォームと関連付けて考えると分かりやすいです。

ここでは、リノベーションとリフォームの違いについて解説します。また、リメイクやDIYなど、リノベーションに関連する言葉についても、合わせて説明します。

1-1.リノベーションとリフォームの違い

リノベーションとリフォームは、どちらも住まいの改修・改良を指しますが、規模と性能において異なります。

リフォームは、小規模な改良で、古くなったものを新築の頃と同じような性能に戻すことを目的にしていますが、リノベーションは大規模な改良に使われ、新築の時以上に性能をアップさせます。

しかし、明確に使い分けられているということはなく、大規模な改修をリフォームと言う場合もあります。

下の図はリフォームとリノベーションの関係性について説明したものです。リフォームは家の改修全般を指すのに対し、リノベーションは大規模な改修を指すことが多いというだけで、別にリフォームと言っても間違いではありません。

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▲リフォームの方が先に使われ始めたので、リノベーションよりも使用方法が広いです。

リフォームとリノベーションの違いについて、もっと知りたい方は、別の記事「図解で分かる!リフォームとリノベーションの違い」を参考にしてください。

1-2.リノベーションと関連する言葉について

リノベーションとリフォームの違いの他にも、リノベーションと類似した言葉について説明します。

<リノベーションと建て替え>

建て替えは、建物を解体してから新しく建てることで、もとの建物の枠組みを使うリノベーションとは異なります。

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▲リノベーション工事中の写真。建て替えは全てを壊しますが、リノベーションは柱や壁などの利用する部分はそのままです。

<リノベーションとDIY>

DIYはDo It Yourselfの略語で、「自分でやろう」という意味です。他人(業者)任せにしないで自分でやろうということです。

DIYでリノベーションすることをセルフリノベーションと言ったりしますが、自分1人でリノベーションすることを指します。

セルフリノベーションのメリットは、お金を労働費分を削減できることや、リノベーションする過程で知識を身に付け、技術を習得できることです。デメリットは、体力や時間をかなりかけなければならないことや、仕上がりが個人個人で全く異なってしまうことです。

自分ができそうなところだけセルフリノベーションするなら、費用を安くすることができ、おまけに住まいへの愛着も強くなるでしょう。リノベーションを依頼する会社に、自分でできることはないか尋ねてみるといいでしょう。

<リノベーションとリメイク>

リノベーションは修理を意味するのに対し、リメイクは「作りなおすこと」を意味します。

意味も異なるのですが、使われる対象も異なります。

リメイクは映画に使われている言葉ですが、現在はテレビドラマ、アニメ、PCゲーム、音楽やファッションにも使われています。一方で、リノベーションとは、建築物に使われます。

余談ですが、リフォームは英語で洋服の「仕立て直し」を意味し、裾直しや破れを直すことに使われます。リメイクも服を「作り直す」という意味がありますが、ワンピースをブラウスにするなど、デザインや用途・種類までを変えることに使われます。

<リノベーションとコンバージョン>

コンバージョンはリノベーションと同様に、既存物件を生かして大規模に改築を行うことを意味しますが、コンバージョンは使い道を変えるという点で、リノベーションと異なります。

例えば、コンバージョンでは、倉庫を博物館や飲食店に変えるなど、本来の使用目的とは異なる建物へ再生させます。一方、リノベーションは住宅を新しくするだけで、使用目的が異なるわけではありません。

<リノベーションとイノベーション>

イノベーションは技術革新や価値の創造を意味し、新たなものを創りだすことを指すのに対し、リノベーションは、再び新しいものを創るということを意味します。

 

 イノベーションは、主に経済関連で使われており、建築では特に使われておりません。

1-3.リノベーションとは実際にどんな感じ?

ここで実際のリノベーションとはどのようなものか、事例をもとに3つの観点から説明しておきます。

①スケルトン状態からの変更
②間取り変更
③デザイン変更や新築以上の性能アップ

リノベーションは、間取りを大胆に変更します。

①スケルトン状態からの変更

スケルトンとは建物の骨格を指します。スケルトン状態とは、その骨格以外を取り除いた状態を指しますが、リノベーションでは、骨格以外の壁や床、排気管などを一新します。

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▲もともとあった壁や床を全て取り外しています。ここから、新たな住まいを造るわけです。

ただし、フルスケルトン・リフォームなど、リノベーションという言葉を使わない場合もあります。

②間取り変更

建物の空間や目的を機能別に分け、部屋の配置を決めることをゾーニングと言いますが、リノベーションでは間取りを大きく変更できるので、ゾーニングを行い、家族に合った住まいに変えることができます。

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▲ひかリノベの施工事例。4LDKを大胆に2LDKに変更しています。

さらに、部屋をつなげるだけではなく、2戸をつなげて1戸にするというような「二戸一(ニコイチ)リノベーション」もできます。住まいを広くしたい方におススメです。

③デザイン変更や新築以上の性能アップ

リフォームが小規模な変更を行うのに対し、リノベーションでは、部屋のデザインを大きく変えることや、キッチンをオープンキッチンにするなどの大規模な変更を行います。

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ひかリノベの施工事例。部屋のスタイルやキッチンの場所など、大きく変わっています。

2.リノベーションを行う意味

リノベーションの言葉の意味について見てきましたが、ここでは、リノベーションを行う意味について解説します。リノベーションには、大きく2つの利点があります。

①自由に造れる
②新築よりも安い

以上、2点について見ていきます。

2-1.自由に造れる

リノベーションの一番良いところは何かと言えば、自分の思い通りの住まいを実現できることです。

例えば、下の写真は、3つの部屋を1つにした例ですが、こちらの家主さんは、家族が団欒できるリビングダイニングルームが欲しいということで、このようなリノベーションが実現しました。

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ひかリノベの施工事例

例えば、自分の書斎が欲しいということでしたら、新たに部屋を造ることもできますし、リビングを見渡せる対面キッチンが欲しいということでしたら、それも実現できます。

<リノベーションの2つの注意点>

自分らしい住まいを実現できるのがリノベーションのメリットですが、注意点が2つあります。

1つめは管理規約です。例えば、畳をフローリングにしようと思っても、工事音を懸念して禁止しているマンションがあります。事前に管理規約を確認しておく必要があります。

2つめは、構造次第で、実現したいリノベーションに不都合が出る場合があるということです。例えば、ベランダ脇にトイレを設置しようと考えても、パイプスペース(上下水道やガス管などの配管スペース)から遠ければ、排水管に勾配をつけてパイプスペースを接続しなければならず、床をその分高くしなければなりません。

換気扇についても、付けたい場所次第では、ダクトのスペースを取るため、天井を低くしなければならないこともあります。

以上2つの点に気をつけてください。

もっと良くリノベーションのデメリットや注意点を知りたいという方は、別の記事「実際にする前に知っておくリノベーションの5つのデメリット」を参考にしてください。

2-2.新築よりも安い

ここでは、リノベーションの費用について、4つの視点から見ていきます。

①新築と比べて安い
②賃貸と比べるとどうか?
③税金控除や補助金がある
④売却時に高くなる?

新築、賃貸と比較し、さらに、税金の控除や補助金について解説します。

①新築と比べて安い

中古物件購入+リノベーションは、新築と比べて2~3割費用を安くおさえられます。

もちろん、中古物件が値上がりするというような人気エリアもあり、一概に安くなるとは言えませんが、中古物件は値段的に50~70%で取引されており、工事費用を入れても、新築より安くおさえられるというわけです。

平米単価 新築 中古
東京都区部 87.3 57.71
埼玉県 54.4 26.14
千葉県 50 24.73
神奈川県 61 38.19
首都圏 71.1 43.41

 

▲首都圏の新築マンションと中古マンションの平米単価(単位:万円)。不動産経済研究所「首都圏マンション市場動向(2014年)」、東日本レインズ「首都圏不動産流通市場の動向(2014年)」より作成。新築は販売価格、中古は制約価格を表します。

リノベーション費用は、平米10~15万円が目安になりますが、リノベーション内容によって大きく変わります。部分的に変えるリフォームなら安くすることもできますが、スケルトン状態にしてから変えるような場合は、これくらいの値段が妥当です。

リノベーション費用について知りたい方は、別の記事「リノベーション費用の目安と予算内で実現させる方法」をご覧ください。

②賃貸と比べるとどうか?

中古物件購入+リノベーションと賃貸のどちらが値段的にお得かについては、どちらに軍配をあげるかは難しいですが、「長く住むなら、住まいを自分の資産にできる購入の方がお得」とおさえておけば、間違いはありません。

中古マンション購入+リノベーションと賃貸のメリットをそれぞれ挙げておきます。

<中古マンション購入+リノベーションのメリット>

・契約更新や家賃値上がりの心配不要
・分譲物件なので、賃貸物件より、グレードが高い
・団体信用生命保険に入れば、生命保険の代わりになる

団体信用生命保険とは、住宅ローンを組んだ方が死亡、または、特定の高度障害状態になったとき、保険金で住宅ローンを返済するための生命保険です。

つづいて、賃貸のメリットを挙げておきます。

<賃貸のメリット>

・いつでも気軽に引越しできる
・住宅ローン返済の重圧や金利上昇の不安を感じない
・頭金など、一時的にまとまった資金が必要ない

賃貸は、いつでも引っ越せるという動きやすさが強いメリットになりますが、結婚や出産などで、一箇所に住むことが決まってくれば、中古マンション購入とリノベーションを検討するといいのではないでしょうか。

自分の人生設計に照らし合わせて考えてみてください。

③税金控除や補助金がある

リノベーション住宅が新築よりも減税が大きくなるということはありませんが、それでも国が既存住宅市場の活性化を目指していますので、減税や補助金が充実してきています。

補助金と減税について詳しく知りたい方は、別の記事「損しないリノベーション・リフォーム補助金と減税のまとめ」を参考にしてください。

すでに省エネ住宅ポイントは終わってしまっていますが、減税については特に変わりはありません。それに、リフォーム補助金は住んでいる市区町村によって異なりますので、ぜひ調べてみてください。(詳細は、別の記事をご参考にしてください。)

④リノベーションをすると売るときに高くなる?

マンション売却する場合において、リノベーションして部屋がきれいだと、それだけ購入者にも好感を持たれ、その分、高く売れる可能性があります。

ただし、リノベーションに300万円かけて300万円高く売れるかというと、中々そうはなりません。

例えば、同じマンションに似たような部屋が売りに出されていて、リノベーションされていない部屋が1,000万円、リノベーションされている部屋が1,300万円だとしたら、購入者自身が「自分で300万円かけてリノベーションした方がいいかもしれない」と考える場合が想定されるからです。

それに、リノベーションは個性が出ますので、買主の感性と合わなければ、逆に敬遠されることもあります。

ですから、売却目的でリフォームやリノベーションするのは、あまりおススメできません。もし、売却目的でリノベーションを検討される方は、不動産会社など、プロの人たちの意見を聞くのが望ましいです。

3.リノベーションの安全性について

リノベーションを保証するものとして、「適合リノベーション住宅」と「リフォームかし保険」があります。これらの保証があれば、安心して住むことができますから、良く知っておきましょう。

<適合リノベーション住宅>

リノベーション住宅推進協議会が、リノベーションの品質を保証する「適合リノベーション住宅」を作っており、今まで企業ごとに異なっていた工事品質に、統一基準が設けられ、安心して購入できるようになりました。

R1住宅~R5住宅があり、様々なリノベーションに対応できるようになっています。

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リノベーション住宅推進協議会のHPより。基本的にマンションはR1住宅になります。戸建てはR5住宅になります。このマークが「適合リノベーション住宅」の目印になります。

「適合リノベーション住宅」として認定された場合、検査結果や保証者、相談窓口が記載された「R1住宅適合状況報告書」が渡されます。

さらに、給湯管、排水管、ガス管、電気配線、火災報知機など全13項目に渡る重要インフラについては2年以上の保証がついています。

詳細を知りたい方は、検査ガイドブックをご覧ください。

<リフォームかし保険>

リフォームかし保険は、リフォームの質を保証するための保険で、工事が終わった後、第三者検査員が現場検査を行い、工事に欠陥がある場合は、事業者に保険金が支払われ、無償で修繕してもらうことができます。

リフォーム事業者が倒産しても、保険法人に直接請求できますので、安心です。

リフォーム・リノベーション会社にかし保険に入れるかどうか確認してみてください。

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▲株式会社日本住宅保証検査機構(JIO)のサイト。ひかリノベでは、一定の要件を満たすと、こちらのリフォームかし保険を利用することができます。

<耐震について>

R1住宅についてですが、こちらは区分所有マンションの専有部分について検査されるのみで、耐震については検査されておらず、別途チェックする必要があります。(R5住宅については、新耐震基準を満たしていることが条件になります。)

まず、耐震基準ですが、昭和56年3月31日以降に建築されたものは、現行の耐震基準である「新耐震基準」になっており、安心です。ただし、1階部分が駐車場になっているなどにより、柱で支えられている「ピロティ形式」の建物の場合は別途審査する必要があります。

審査は自治体が無料で行っているところや、補助金を出しているところがありますので、「自分の市区町村名 耐震診断」で検索してみてください。

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▲ピロティ形式の建物(サヴォワ邸)。

それと、昭和56年3月31日以前の旧耐震の場合は、チェックをする必要があります。管理人や不動産会社に、耐震チェックはされているのか、耐震リフォームなどがされているか、また、今までで問題はなかったかなど確認してみましょう。

耐震リフォームを行う際は、減税もありますので、別の記事「損しないリノベーション・リフォーム補助金と減税のまとめ」を参考にしてください。

5.どんな人におススメか

リノベーションをおススメできるのは、次の3つのどれかに当てはまる方です。

①自分らしい暮らしがしたい人
②費用をおさえたい人
③いろいろな物件から選びたい人

まず①ですが、これはリノベーションが、その人に合った住まいに変更できるからです。

それに②も、2-2で説明したように、新築と比べて費用が安く納まるためです。

③ですが、中古物件は新築よりも多いため、その分、選べる物件も多いです。新築は、「 完成後1年未満の物件で、未入居のもの」を指しますが、それ以外は中古です。

例えば、ホームズでは、新築マンションの取り扱いが全国で1,553件なのに対し、中古マンションの取り扱いが60,226件あります。およそ、40倍の差があります。

同じく、新築戸建ては全国で5,513件ですが、中古戸建ては196,176件あり、30倍以上あります。(2015年11月25日)

もちろん、建て替えという手段もあるのでしょうが、思い通りの場所で、思い通りの住まいを、廉価に実現できるのはリノベーションに他なりません。

3.最後に

リノベーションの言葉の意味と行う意味について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

リノベーションは、新築よりも安価に、自分の好きな住まいを実現するための手段です。

自分に合っていると考えられた方、リノベーションについてもっと知りたい方は、別の記事「中古マンションを理想の住まいに大改造!リノベーションのための全知識」をご覧ください。

そして、実際にショールームやリノベーション済み物件に足を運び、体感してみてください。

この記事が、読者の皆様の住まい選びにお役に立ちましたら、幸いです。

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